ICLは、水晶体を残したまま眼球内に小さなレンズを挿入し、近視や乱視を矯正する新しい手術。いったん挿入したレンズは、メンテナンスフリーで長期間良好な状態を維持することから「永久コンタクトレンズ」とも呼ばれています。 当院では、極めて安全性の高い最先端のレンズ「ホールICL」を採用。これを虹彩(黒目)と水晶体の間の「後房」と呼ばれる位置に固定する手術を実施しています。
水晶体のピント調節機能を残したまま、ICLと呼ばれる眼内レンズを虹彩と水晶体の間にインプラントする術式です。
従来のレンズは眼球内の房水の流れを維持し眼圧を高めないため、術前もしくは術中に虹彩切開が必要でした。当院ではレンズの中央に小さな穴を空けた最新の「ホールICL」*を採用。これにより、房水の流れは良好に維持され、虹彩切開は不要となり、合併症のリスクや患者様の負担を大幅に軽減します。
*2014年3月3日、厚生労働省承認。(医療機器承認番号:22600BZX000850D0)
生体適合性に優れた新素材「コラマー」を採用。1997年から欧州で発売を開始し、全世界で300,000眼以上インプラントされています。初めてインプラントされてから14年以上の長期実績があります。
角膜を削ることなく、眼内のレンズで近視を矯正するため収差が増えません。さらにクリアで色鮮やかな見え方や、いままでとは違うハイビジョンの奥行きや立体感を実感できます。
Step 1
目薬タイプの麻酔を点眼して、レンズ(ICL)挿入のために角膜を3㎜ほど切開します。
※切開創は3㎜と小さいため、縫合の必要はありません。術後はしばらく抗菌点眼をする必要がありますが、創口はすぐに塞がり自然治癒します。
インジェクターという挿入器を使って、切開した部分から細長く筒状に折りたたんだレンズ(ICL)を挿入します。
Step 2
折りたたまれたレンズは、眼内(後房)でゆっくりと自然に広がります。
Step 3
広がったレンズの両端の部分を毛様溝へ入れてレンズを固定します。
Step 4
同じ手順でもう片方の目にもレンズを挿入します。手術は両眼行う場合でも15~20分程度で完了します。
※術後30分後検診で経過を確認後、ご帰宅となります。
レーシックやReLEx smileは、角膜を削りとるため矯正できる近視の強度にも上限がありました。ICLは幅広い度数に対応したレンズを眼球内にインプラントするため、強度の近視や乱視でも矯正することができます。
ICLはハードコンタクトレンズと同等の高精度レンズです。また、視力の戻り現象もなく、長期間安定した質の高い視力が得られます。
手術時の角膜の切開幅が小さい(3ミリ程度)ため、ドライアイなどの術後合併症のリスクを低減します。また、角膜表面の歪みによって起こるハロー(光のにじみ)、グレア(眩しさ)などの視覚障害の出現もほぼありません。
ICLは特別な理由がない限り半永久的に使用可能です。万一、術後に問題が生じた場合は、ICLを取り出して元の状態に戻すこともできます。
ICLはオーダーメイドのため、他の矯正手術より費用は高くなります。また、ICL注文後の返品もできません。
発注したICLが到着次第、手術を行いますが、度数によっては入荷まで2~3ヶ月お持ちいただく場合があります。
1
視力検査・屈折検査など数項目の検査を実施。
その結果を受けて、ICLが受けられるか、
またどんな手術が最適かなどを判断します。
2
クイックチェックの結果をもとに、
専任のカウンセラーが手術に対する不安や疑問点などについて、
親身になってお答えします。
3
詳細な検査を行いICLのサイズや度数を決定し、発注します。
同時に、採血、心電図検査などにより全身状態をチェックします。
手術日はICLの到着日が確定した時点でお知らせします。
4
手術時間は両眼で15分~20分程度。術後の経過を確認するため、
30分後に視力・眼圧検査を行い、問題がなければご帰宅いただけます。
5
当院では、術後の定期検査の実施など、
長期的に安定した視力を維持するため
万全なアフターケアプログラムを用意しています。